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オリジナルのぬりえを、ひとことでつくる

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小さな子どものいる家なら、たぶんどこでも起きていることがある。無料のぬりえを検索して、何枚か印刷する。三日目の午後には、もう誰も触っていない。

ぬりえがつまらなくなったわけではない。その紙が、今週その子の気にしているものと関係なかっただけだ。5歳の興味は動くのが速い。火曜の恐竜は木曜には宇宙飛行士の猫になっていて、印刷した紙はそこに追いつけない。

SayDrawは反対側から入る。決まった何枚かから選ぶのではなく、子どもが塗りたいものを話すと、まさにそれの線画ができる。ひとこと言えば、一枚できる。明日また言えば、別のものができる。束がないのだから、なくなりようがない。

そのまま、ちゃんと使えるキャンバスが開く。色のパレット、筆の太さ、消しゴム、戻すとやり直し、小さな手にはむずかしい細部のための拡大。塗るそばから保存されるので、少しずつでいい。夕ごはんの前に10分。車の後ろでもう少し。ぜんぶアプリの中のアルバムに入って、できたものと途中のものに分かれる。仕上がった絵は、残したいときや印刷したいときに写真アプリへ保存できる。

ぬりえが長く続いてほしい。アプリを作ったからというだけの理由ではない。手先の細かい動き、握る力、画面ではなかなか練習しにくいゆっくりした集中。先になくなるのは、たいてい技術のほうではない。紙がその子と合わなくなったときの、興味のほうだ。何を描くかをその子に決めさせる。それだけのことが、子どもをずっと長くぬりえのそばにとどまらせた。